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「一地球人としての下山田吉成」のブログです。


by SIMON
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福島県産米はとても危険です。

福島県産米はとても危険です。_b0226804_23473313.jpg

福島県産の一般米が放射能計測の結果安全であるとして出荷が始まりました。

http://www.news-ex.jp/a/story/news/national/KTT201109170608.html?s=a1

(引用開始)
福島の一般米、出荷可能に 
まず2町でセシウム不検出

 
早場米の出荷が始まっている福島県で、矢祭町と会津坂下(ばんげ)町で収穫されたコシヒカリなどの一般米の出荷も可能になった。17日に発表された放射性物質の検査結果で、両町の一般米からは放射性物質が検出されなかったため。東京電力福島第一原発の事故後、同県産の一般米の出荷ができるようになるのは初めて。

 一般米の検査は収穫前に放射性セシウムによる汚染の傾向をつかむ予備調査と、収穫後に出荷の可否を判断する本調査の2段階。本調査のすべての検査地点で国の基準値(1キロあたり500ベクレル)を下回った市町村に限り、その市町村からの出荷が可能になる。

 検査は原発事故で作付けが禁止された双葉郡などを除く48市町村で実施。これまでの予備調査ではほとんど検出されず、1キロあたり200ベクレルを超えると本調査で重点的に調べるが、この日まで超えた例はない。

 この日の発表で、矢祭町と会津坂下町については県内で初めて全地点の検査結果が出そろった。矢祭町では6地点、会津坂下町では17地点で検出されなかった。

 同県の早場米は8月下旬から検査を受け、いずれもセシウムは検出されなかったか基準値を大幅に下回ったことから、すべて出荷できている。ただ、作付面積は全体の0.1%と少ないため、コシヒカリやひとめぼれなどの主力品種を含む一般米の出荷の可否に注目が集まっていた。

 県はコメの汚染を防ぐため、農家に対し、水田にカリウムをまくほか、稲が倒れて土壌に触れないよう呼びかけるなどしてきた。

 10月上旬の本格的な収穫期を迎える前に出荷の可否がわかるよう、市町村内で空間線量が高く、収穫が早い農家からサンプルを集めている。検査は9月下旬にピークを迎え、10月上旬までに終わる予定だ。

 福島県の2010年度のコメの収穫量は約44万5千トンで、全国4位。


朝日新聞

(引用終了)

福島県のお百姓さんたちには大変お気の毒ですが、福島県産米はあまりにも危険性が高いので少なくとも今後100年以上は食べるべきではありません。

暫定基準値(米1kgあたり放射性セシウム500ベクレル以下)はドイツ放射線防護協会の基準(大人8ベクレル以下.子供4ベクレル以下)やWHOの基準(10ベクレル以下)に比べて異常に高いうえ、内部被曝を全く考慮に入れていないザル基準であることは明らかです。

核種による肉体への影響力の違いからプルトニウム238.プルトニウム239.アメリシウム241.ウランなどの合計線量が10ベクレル以下に定められていますが、それらについては全く検査せずスルーしているのはどうしたことでしょう?

内部被曝を視野に入れると、核種によって半減期や罹病性や悪影響が及びやすい部位やかかりやすい病気の種類や悪性度などに大きな差が出るため、いき値(しきい値)を算定することは出来ず、1ベクレルでも食べればガンになる可能性が生じます。

しかもこの基準値は米が日本人にとって主食であるということを考慮していません。

平均的な日本人の成人は1日あたり164gの米を食べます。500ベクレル/kgの米を1年間食べ続けたと仮定すると、武田邦彦氏の算定法によると米だけで年間0.82ミリシーベルトの被曝が確定します。このほかに様々な飲食物を摂取するわけですし、呼吸による内部被曝や外部被曝の数値も加算すると、常識的な年間被曝量の上限である1ミリシーベルトを軽く超えてしまうことになります。ですから米に関しては他の食品よりもかなり低めの基準値を設定する必要があるのです。

暫定基準値以下であれば汚染値の表示義務はないので、499ベクレルでも「安全な米」として数値も明示されずに流通します。引用したニュースでも基準値以下の数値は隠蔽されています。これらの米は「福島県産」ではよい値ではなかなか買い手がつかないでしょうから、巧妙にブレンドされて他県産米として全国津々浦々に流通する予定です。例えば、新潟県魚沼産のコシヒカリに福島県産のコシヒカリが50%ブレンドされて、魚沼産コシヒカリとして流通するでしょう。

ブレンド米は業界では長年の慣習ですし、落札価格が低く材料費を低額に抑えなければならない学校給食の委託業者などは当然仕入れるでしょう。その米を食べた子供たちが5年後10年後20年後にどうなろうと知ったこっちゃありません。
法的に間違ったことはしていないし、国が大丈夫だと言っているのだから何も問題はない、問い詰められても「責任は国にある」と強弁することでしょう。

これが道徳観と倫理観を喪失した現在の日本人のアベレージが創出する社会の現実です。

原子炉の中には200核種以上の放射性物質が存在しています。今回の原発事故で原子炉が破壊され、メルトダウンおよびメルトスルーした以上、それら全ての核種が放出されたと考えるのが自然です。

6月6日に東電は記者会見で配った54ページもの分厚い資料の中に、今回の原発事故で31種類の放射性核種が環境中に放出された情報をこっそりと紛れ込ませアリバイを作っています。
ですから米を汚染している放射性核種は広島原爆の150発分以上放出された放射性セシウムだけではありません。半減期24065年のプルトニウム239は32億ベクレル以上、ストロンチウム90やアメリシウムもウランも拡散しています。しかし現在行われている米の検査ではどういうわけか放射性セシウムしか計測していません。

米1Kgあたり500ベクレル以下という基準値が食べた人間の健康の安全性を保証するとは到底思えない上に、500ベクレル/kgは放射性セシウムだけの計測値の合計を意味しているのですが、実際の調査では放射性セシウム(134と137)だけを計測して他の核種を全く計測せずに安全宣言を出しているのです。

二重の意味で論理的に破綻しており、小学生から見てもインチキとしか思えないでしょう。

ですから私は岡山県に疎開させた小学生の娘には、弁当を持たせて学校給食を食べさせていません。もし、給食を食べることが就学の条件だと言われたら即刻自主退学させます。
私にとって我が子の生命と健康に優先するものは何ひとつ存在しません。

学校給食の牛乳なんて全くの論外です。もともと牛乳には摂取をはばかられるいくつもの大きな問題がありましたが(別に項を改めて詳述する予定です)、今回の放射能汚染によって殺人的食品としての格付けが決定的となりました。飲料水や飼料に含まれる放射性物質を濃縮している牛乳は、もはや「安全で栄養の豊富な飲み物」ではなく「危険で体に負担をかける飲み物」でしかありません。まさに「牛乳はモー毒」です。

放射能汚染藁が拡散して、福島県から遠く離れた地域でも基準値を上回るセシウム入り牛肉が見つかって大騒ぎしていましたが、どうして牛乳が汚染されたというニュースをほとんど見ないのか不思議です。厳密な検査と情報公開がなされているという客観的な証拠がない限り、牛乳の安全性を信頼するのは極めて困難な状況です。

私は国や県や市や学校(教育委員会)を当てにはしていません。
彼らの311以前のさまざまな公害物質や食品添加物や環境ホルモンに対する振る舞いと、311以降の放射性物質に対する態度を見ていたら信頼することなどできるわけがありません。
彼らの目的は、問題をできるだけ少なく見せるために事実を隠蔽し、大した被害がなかったことにして賠償を少なく抑え、少しだけ反省したふりをして放射能汚染を撒き散らしながら、これからも反生命的で非人間的な核エネルギー産業を推進して一部の人々のためだけの金儲けを続けていくことにあることが明白だからです。

きっと例によってほとぼりの冷めた頃(いつになることやら)に、「実は」と言ってプルトニウムなど重大な影響が懸念されている核種が日本中を汚染した実態を小出しにカミングアウトし始めるのでしょう。
しかしそれを待っていたのでは明らかに手遅れです。

原発を推進する、あるいはそれに加担する、政治家・官僚・財界人・ビジネスマン・地方公務員・警察官…これら人の命をイノチと思わぬ恣意的殺人者かつ税金泥棒の嘘つきどもに合法的に殺されないために、私たちは日本人として長年の懸案である「自立」を遂げた上で、「自分と家族の命と健康は自分たちで守る」という世界的な常識にたどり着かなければならないのではないでしょうか。

放射能汚染米を食べる義務があるのは東電をはじめとする日本中の原発を所有している電力会社の全社員と全株主とそれぞれの家族、経産省の全官僚とその家族、国会でのたくっている全ての原発推進派の国会議員とその家族、原発の立地自治体の議員と行政に関わる地方公務員とそれぞれ家族、アメリカ(CIA)の傀儡となって日本に原発を導入した正力松太郎が創業したゴミ売り新聞社の全社員と全株主とそれぞれの家族、同じく日本テレビの全社員と全株主とそれぞれの家族、原子炉を製造していた企業(東芝・住友・日立・三菱など)の全社員と全株主とそれぞれの家族、原発を建設していた企業(鹿島建設などのゼネコン)の全社員と全株主とそれぞれの家族、経団連などに名を連ねる原発推進派の財界人とその家族、以上のカテゴリーに含まれない原発推進派の人々、などです。

この方々には率先して放射能汚染米や放射能汚染野菜、放射能汚染海産物などを食べてもらわなくてはなりません。

原発は安全だの、クリーンだの、安価だの、未来のエネルギーだのと50年近くも国民をだまして利益を貪ってきたのだから当然の責任です。

酷い仕打ちと思う人がいるかもしれませんが、大丈夫です。「ただちに健康に悪影響はありません」から(笑)。
もちろん経産大臣の彼とその家族にも毎日食べてもらいましょう。

原子力産業というのは電力会社や原子力村や推進派の人々だけが甘い汁を吸える仕組みになっていて、その財源は国民が納めた血税や基準よりも高めに算定された電気料金です。

過去45年間にわたる原発による商業発電事業によって、東京電力を始めとする各電力会社は莫大な資産を形成していますが、それは拠出せずに電気料金を値上げすることで原発事故の賠償に充てようとしています。つまり自分たちが起こした原発事故の賠償金の財源を被害者である国民からむしり取ろうとしているのです。

原発事故当時の最高責任者だった無能な元社長の清水は、5億円もの退職金を辞退もせずに全部貰って、噂ではドバイに亡命したらしいです(笑)。こういう人は二度と日本に帰って来ないほうがよいでしょう。

東電で院政を敷いている会長の勝俣は賠償請求を恐れて密かに私財を処分し始めているそうです。

このように原子力産業は人々を騙して搾取し、被曝させることによってしか成り立たないインチキで悪質な商売であることは誰の目にも明らかです。

しかも海や空や大地とそこに生きるあらゆる生きとし生けるものを半減期が2万4065年とか45億年とかの途方もなく有害な放射性核種で不可逆的に汚染してしまったのにもかかわらず、現状回復も賠償もろくにできないし、しようともしないのです。

これから発生する放射線被曝による病気や先天異常などへの補償や賠償がきちんと行われるかどうかを、厳しい目で監視し続ける必要性を痛切に感じます。

遺伝子の研究者によると、放射線被曝による遺伝子異常が本格的に子孫に現れるのは10数代以降とのこと。それなら彼らは逃げ切れるでしょう。

このような危険性や虚偽・欺瞞・腐蝕の構造などが明らかになった以上、保守系無所属でサイレント・マジョリティの方々もさすがに原発は嫌になったのでは?と思いきやそうでもないらしいというところがこの話の難しいところです。

あまりのことに思考停止している方々が多いようですが、早く目覚めて現実に向かい合って下さい。

日本人は今、生き残れるか否かの瀬戸際にいるのです。

未来を創るのは私たちの現在の在り方にかかっています。


彌榮


下山田吉成
by asiakatasumi11 | 2011-09-23 23:47 | 脱原発 反原発 建て替え 建て直し 維新